老後への備えはいくら必要か パート3
前回までは老後への生活費についてお話しました。
今回は生活費以外に何が必要かをお伝えします。
①子の結婚資金援助
②子の住宅購入援助
③孫へのお小遣い
④旅行やイベント費用
⑤医療費
⑥介護費用
などが挙げられるのではないかと思います。
では1つ1つ検証していきます。
①子の結婚資金援助
ご存じのとおり昔と比べると晩婚化している傾向があります。
平均初婚年齢は平成5年では男性が28.4歳で女性が26.1歳です。
それが平成23年では男性が30.1歳で女性は29.0歳となっています。
(厚生労働省平成23年人口動態調査)
晩婚化しているのは事実と言えるでしょう。
となると親が子へ援助する時期も現役世代の時から老後のリタイアしている時にずれ込むことは考えられます。
結婚式の親からの援助の平均は約90万円程です。(ゼクシィ調べ)
その他結婚式以外の新居に住む為の家具家電の購入の資金の援助などその他のことも考えられます。
必ず援助をしなければならないということではありませんが、全体の75%程の人達が援助があるようなので、少なからず援助をすることは考えておいたほうが良いと思われます。
②子の住宅購入への援助
住宅を購入される時にも親から子への援助はあります。
持家への意識は高く、一人前になる為には新築の一戸建てを持つという文化が強いです。
最近では生涯賃貸を選ぶ方なども少しずつ増えている傾向はあると感じています。
親からの贈与を受けている人達は5人に1人になります。
金額は平均で800万円前後です。
(不動産流通業に関する消費者動向調査2012年度)
この金額自体はあてになるものではないでしょう。
贈与している人の中には何千万円と贈与している人もいると思われます。
その人達が平均金額を大きく上げていると予想できるからです。
ただ少なからず老後のイベントして住宅資金の贈与ということを考えておくべきでしょう。
リタイア後にはほとんどイベントがないかと思われる方が多いのがほとんどですが、自分たちだけでなくて子どもや孫のことまで考えていくとイベントは多くあります。
また次回もほかの老後のイベントについてお伝えします。